熱ゆらぎ(Thermal fluctuations)
統計力学において熱ゆらぎとは、平衡にある系における平均状態からのランダムなずれのこと。1 温度が高くなると全ての熱ゆらぎは大きくなり、絶対零度に近づくと熱揺らぎは小さくなる。 熱ゆらぎは系の温度の現れである。 温度がゼロでない系はミクロな平衡状態に留まってはおらず、全ての可能な状態をボルツマン分布で与えられる確率でとる。
熱揺らぎは一般に、系の全ての自由度に影響を与える。 その例としてランダムな振動(フォノン)、ランダムな回転(ロトン)、ランダムな電子励起などがある。